車載ネットワーク

AUTOSAR BSW インテグレーション、モジュール開発

ECU開発のソフトウェアプラットフォームにAUTOSAR BSWを導入することが増えてきました。AUTOSARの仕様は汎用化のために何千ページに渡る仕様書となっており、目を通すだけでも戸惑われることでしょう。それ故に、AUTOSAR BSWは、ECUへ搭載するだけでひと苦労するものになります。

AUTOSAR BSWはBSWベンダーから購入すれば簡単に車載通信機能が実現するものではありません。一般的にAUTOSAR BSWは汎用的なAUTOSAR仕様に対応するため、膨大なコンフィグパラメータの設定が必要になります。ユーザーは内部モジュールの各所へ複雑に絡み合った相互依存パラメータの設定値を決める時、何を根拠に設定するのでしょうか。

サニー技研、主な開発実績

  • AUTOSAR CP通信スタック開発
  • AUTOSAR仕様準拠の小型BSW開発(CioRy)
  • AUTOSAR NM開発
  • BSWベンダー製モジュールコンフィグ、組込み実装、評価

通信ミドルウェアをスクラッチで開発してきた強み

サニー技研では、お客様からの要望により、様々なBSWベンダー製のAUTOSAR BSWのインテグレーションを実施しています。時には、お客様がコンフィグされたAUTOSAR BSWの設定値の確からしさをレビューして欲しい、などの依頼もあります。

サニー技研は、自動車メーカー通信仕様のCAN通信ミドルウェアをフルスクラッチで立ち上げ開発してきた実績をベースに、AUTOSAR BSW製品やモジュール開発の実績を積み上げてきました。この車載通信やAUTOSAR仕様の豊富な知見から、「なぜその設定をするのか」「なぜその設定値になるのか」を明確に根拠付けしながらAUTOSAR BSWのコンフィグ設定をすることができます。この実力があるからこそ、要求仕様と異なる動きが発生した際にも、的確な対処が可能になり、短期間でのBSW組込みを実現しています。

また、複数のサプライヤーとワーキンググループを組み、ローエンドマイコンに搭載可能なAUTOSAR仕様ソフトウェアプラットフォームを検討、開発を行った経験は、広い視野でユーザーに最適なAUTOSAR構成をご提案できる実力になっています。このワーキンググループ活動では、AUTOSAR仕様には冗長な部分や使用頻度が低い機能もあるため、CAN通信、LIN通信で必要な機能に仕様を取捨選択し、RL78/F14マイコンに搭載可能なAUTOSAR BSWを開発しました。その成果物をベースに製品化したものが、サニー技研のAUTOSARオールインワンフレームワークCioRyになります。ユーザーの要望に合わせてCioRyをベースソフトウェアにしてAUTOSAR NMモジュールを開発するなど、様々な対応を実施しています。

エキスパートエンジニア紹介

AUTOSAR Classic Platformモジュール開発、BSWインテグレーションなどAUTOASAR開発経験の豊富なスペシャリスト。
名古屋大学のコンソーシアム型研究でAUTOSAR仕様のCOMスタックを開発後、自動車メーカーとのAUTOSAR NM仕様分析、仕様策定に参画。社内外での開発実績によりAUTOSAR Classic Platformに対する幅広い知見を持つ。
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